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女性のためのライフ×キャリア設計【イベントレポート】

【こんな方におすすめ】
★ライフイベントとキャリアの両立でお悩みの方
★女性ならではのキャリア戦略の立て方を知りたい方
★女性のキャリア相談に乗れるようになりたい方

【このレポートを通してのゴール】
女性のキャリアにおける悩みを共有しつつ、ライフイベントを踏まえた自分なりの理想のキャリア設計を考えるヒントを得る。

昨今、活躍の幅が広がる女性たち。
一方で、ライフイベントを踏まえたキャリア設計の難しさや管理職・リーダーになることへの不安など、女性ならではの悩みを抱えてしまうことも。

この記事では、「女性のライフ×キャリア設計」をテーマに2022年2月21日(火)に開催した、オンラインイベントのダイジェストをお送りします。

300名近くの方にご参加希望をいただいた本イベントでは、20〜30代のキャリア相談実績No.1『POSIWILL CAREER』を運営するポジウィルで、女性リーダーとして働く金井と岡の2名が、みなさまのご質問にお答えしながらお話ししました。前半では、女性のキャリアにおけるよくあるお悩みについてディスカッションし、後半ではキャリア設計を考える上で有用なキャリア理論についてお伝えしました。

【登壇者】
金井芽衣(ポジウィル株式会社 代表取締役)
岡 千尋(ポジウィル株式会社 執行役員)
【ファシリテーター】
瀬川 慶(ポジウィル株式会社 事業企画)

女性のキャリアのお悩みあるある

■結婚・出産などライフイベントとキャリアの両立

岡:これはまさに私が20代の時にぶつかった壁ですね。いわゆる結婚適齢期に結婚したものの、20代の私は子どもを産みたいと思えませんでした。というのも、ライフイベントとキャリアの両立はそもそも一人でできるものではなく、パートナーや周りの協力があって成り立つものだと思っています。ですが、当時20代だった私たちはそれぞれ仕事を頑張らなくてはならないタイミングで、お互いに歩み寄りきれなかったんです。仕事だけでも忙しいのに、子供が生まれたらどんな生活になるのかがイメージできず、結局そのパートナーとは離婚を決めました。

30代で仕切り直してからは、一緒に生きていくためにそれぞれの望むライフスタイルやキャリアについてしっかり対話でき、受け入れてくれる人を第一にパートナー選びをしました。

実は今妊娠して5ヶ月が経ち安定期に入ったのですが、妊娠初期のつわりがある時期は仕事との両立は大変でした。自分でコントロールできないので、どうしても仕事も家事も機能しない状態になってしまうのですが、彼がそれでもいいと言ってくれる人だったというのがとても大きかったです。
一人で解決しようとしないということと、相手にもよる部分もありますがパートナーとできるだけ対話して理解を得るということが大事だなと、実体験から思います。

金井:私も同感ですね。
逆に、パートナーが理解してくれるタイプではないという人も、どれだけ対話できるかがとても重要だと思っていて。女性は「自分が我慢すればいい」と思ってしまう人が多い気がしますが、我慢するのではなく、しっかりと家庭について対話をしないと何に対してもストレスが溜まってしまうと思います。私自身、パートナーと会議室を借りて家庭の中長期計画を話し合う機会を作っています。そうした時間を作ることも有意義だと思いますね。

岡:まさに私は20代の時、言えなかったことが大きかったと今振り返って思います。「自分が我慢すればいい」「相手も忙しそうだし申し訳ない」と抑え込んだことが積もり積もって爆発した結果、離婚に至ってしまったのだと思います。対話する時間をとることが鍵だったと感じますね。

瀬川:勝手に自分で解釈してしまったりだとか、頑張り屋さんな方とかに多いですよね。

金井:そうですね。
また、妊娠は安定期に入る前が一番大変だと思っているのですが、キャリアと両立する上でそれを会社がわかってくれるかということが大事だと思っていて。
自分が申し訳ないと思う必要はないと私は考えているので、あまりにも理解してくれないのであれば理解してくれる会社に転職するのも一つの手だと思いますね。

岡:実際に、一番大変なタイミングで誰にも言えず、精神的にも物理的にもしんどくなって相談に来られる方も多いです。経験がないとなかなか理解しづらいとは思うのですが、少しでも理解の姿勢を示してもらうだけでも、職場環境は変わるのかなと思います。

■周りにロールモデルがおらず相談できる人もいない

岡:私もこれでとても悩んだ経験があります。
新卒で銀行の総合職として働いていた時は支店に女性総合職社員は1人しかおらず、ライフイベントを諦めて仕事をするか、やめるかという極端な環境でした。それに悩んだ結果、自分の価値観に合うお手本がいる環境を選ぼうとリクルートキャリアに転職しました。そこでは仕事人として目標としたい人はたくさん見つけられたのですが、当時は超営業会社かつリモート勤務も浸透していなかったため、会社の期待値を目一杯に応えながら時間も場所も制約ある働き方に限界までを感じ、時間も場所もある程度自分でコントロールでき、長期的に働ける場所を求めてベンチャーやスタートアップに転職しました。

このキャリアを歩む中で、ずっとお手本にしたいロールモデルを探していました。しかし結局そんな存在はいなくて、「自分はどうしたいのか」を決めるしかないということに20代後半で気付きました。
ロールモデルのような“誰か”になる必要はなくて、理想の働き方は自分の中にしかない気がしています。人の働き方を参考にしつつ、最終的には自分はどうしたいかを考えることが理想的なキャリアを描きやすいと思いますね。

金井:私もロールモデルはいなくてもいいと思っています。それぞれの素敵な要素を組み合わせて、自分がどういう軸で歩んでいきたいのかを決めていければいいのではないでしょうか。

瀬川:いなくていいというのは救われる気がしますね。

金井:「自分自身が自分に満足できればいい」と私は思っているので、そういう状態になるにはどうしたらいいのか?と考える方が大事だなと思います。

■管理職・リーダーになることに漠然と不安がある

瀬川:芽衣さん(金井)はまさに経営者の立場ですが、いかがですか?

金井:私は管理職やリーダーになることを楽しんだ方がいい気がしていて。最終的な責任はさらに上のレイヤーの人が取ってくれると思うので、責任を感じすぎずにどんどんチャレンジしていっぱい失敗していいのではと思います。楽しんでやらないと結果も出ないんじゃないかなと思いますし。
あとは、評価面談をしていると、男性より女性の方が自己評価が低いと感じることがあります。でも、自分に「やって欲しい」と言われるということは、それだけ社内から認められているということだから、もっと前向きに取り組んでみてもいいのになと思いますね。

岡:客観的に見ると、選ばれることには絶対に理由があると思います。その点をもう少し俯瞰的に理解するだけでも捉え方が変わる気がしますね。
「自分にはできるのだろうか」というところだけに集中してしまうと、恐怖心や不安で負のサイクルに入ってしまうので、それと同時に、信頼されている理由にも目を向けられると前に進みやすいのかなと思います。

金井:実際に抜擢する時も、「この人なら任せられる」と思うから任せていますね。それはこれまでの信頼残高が高くて期待できるからかなと。

ライフイベントも踏まえたキャリア設計について

瀬川:ここまでのお話しを踏まえて、ここからは「ではどのようにキャリア設計を考えていけばいいのか?」について、お伝えできればと思います。

キャリア設計を考える上で、私たちはキャリア理論をベースにしています。
1つ目が「4L理論」です。人が人生を豊かにするためには、4つの要素の理想のバランスを考えることが大事であるという考え方です。これはPOSIWILL CAREERのプログラムの中のワークでも実際にやりますね。

お二人はご自身で3年後、5年後と中長期的に考えることありますか?

岡:20代の時は私は行き当たりばったりなキャリアだったのですが。(笑)
そこでたくさん失敗したからこそ、30歳になってこの4つのバランスを取ることが大事だと腹落ちをして、考えるようになりましたね。

金井:今のところ仕事が95%くらいで来てしまったなと思っていて。(笑)
余白を作らないと将来について考えることができないので、今後しっかりバランスを取っていきたいと考えているところです。

瀬川:理論を知っていて、考えるということが大事ですよね。
ただ、計画を立てても思い通りにならないから考えるだけ無駄なのではないかと考える方もいると思います。
そこで登場する理論が「プランド・ハップンスタンス理論」というものです。ほとんどの場合、思い描いている未来になるとは限らないからこそ、予期せぬ出来事をチャンスに変えてキャリアに繋げるために、積極的に行動することが大切であるという理論ですね。

お二人はこれまでのキャリアを振り返って感じることはありますか?

岡:私は予想できない出来事に左右されまくっています(笑)。正直銀行を2年で辞めるとは思わなかったですし、離婚するとも思いませんでした。ですが、そこから学ぶことの方が大きかったと思っていますし、それが今の自分の人生にちゃんと繋がっているなと感じます。

金井:私の人生もまさにこの理論が反映されていると思います。10代の頃は保育士になろうと短大に入りましたし、保育の現場でキャリアカウンセリングに興味を持って大学に編入して。落ちるはずだったリクルートに入って、起業も当初は一人でやるつもりだったのでまさか社員を雇用する形になるとは思いませんでした。改めて、まさに予想できない出来事で私の人生は構成されていますね。

瀬川:そうした予想できない出来事を味方にしていく上で大事な5つの行動方針というものがあります。計画することも大切だけれど、計画できない部分も多い世の中で、これらをぜひ心がけてほしいと思います。

お二人は心当たりあるものはありますか?

金井:私は全部心がけているかなと思いますね。

岡:私は特に「楽観性」と「柔軟性」と「持続性」があると思います。私は失敗経験が多いのですが、そこに執着しすぎずに次に切り替えてトライするということをこれまでやってきました。自分なりの軸を決めた時に、失敗したとしても割と楽観的に切り替えて取り組む柔軟性や持続性を大事にしているかもしれません。

瀬川:プログラムの中でもこの理論を活用しているので、今回イベントに参加された方もぜひ参考にしてみてくださいね。

おわりに

岡:「安定しているし、これでいいや」と選んだところから始まった私のキャリアですが、もがきながらも理想のキャリアを考え、選択して来たことが今に繋がっていると思っています。どうせ無理だろうと思わずに、前向きにキャリアを選択していける人が増えるといいですね。
今回の話を糧にしていただきつつ、もし悩んでいる方がいれば無料相談でお話しして、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!

金井:保育士志望→キャリア支援という私自身のキャリアを振り返っても、「自分自身がどうなりたいか」を掲げると叶うものだということをここ15年でとても痛感しています。「自分なんて」と思わない人が一人でも増えるよう、今回のお話や無料相談をきっかけに、みなさんがいい人生を送っていただけたらなと思います。


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